胃の病気について
胃カメラ検査で発見できる主な病気
胃・十二指腸の病気
胃がん
胃がんは、初期には自覚症状がほとんど現れません。そのため、早期発見には胃カメラ検査の受診が重要となります。主な症状に胃もたれ、胃痛、吐き気、体重減少などがあり、これらの症状をお感じの時には、すでに進行している場合があります。
胃ポリープ
胃ポリープとは、胃の粘膜にできる隆起状の病変です。胃ポリープには様々な種類がありますが、最も多いのは「胃底腺ポリープ」です。がん化することは稀ですが、大きいものは念のために切除しておいた方が良い場合があります。その他の種類として、ピロリ菌感染が原因となることが多い「過形成性ポリープ」や、胃がんの前がん病変と考えられている「胃腺腫」などがあります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の多くは、ピロリ菌感染が原因で起こります。主な症状は胃もたれ、胃痛、背中の痛み、吐き気、黒色の便が出るなどで、胃カメラ検査で診断できます。ピロリ菌感染が原因の場合、除菌治療を行わないと再発率が高くなります。
胃炎
胃炎とは、胃粘膜で炎症が起こった状態です。主な症状は胃痛、胃のむかつき、吐き気、食欲低下などです。急性と慢性に分けることができ、慢性胃炎の原因の多くはピロリ菌感染とされていて、この場合、胃がんリスクが高まりますので注意が必要です。
食道の病気
逆流性食道炎
胃酸が逆流することで、胸焼けや呑酸(どんさん:喉や口の中に胃の中身が逆流する感じ)などの症状が現れる病気です。ほとんどの場合、胃酸を抑えるお薬で治療できます。稀に薬物療法で改善できない場合もありますが、そうしたケースでは内視鏡を用いた手術が有効です。手術は保険適用で受けられます。
食道がん
食道がんは、中高年の男性に多くみられる病気です。主な症状は喉の違和感、食べ物の飲み込みづらさなどです。治療が難しいがんであるため、胃カメラ検査による早期発見が重要となります。